夏バテと胃腸と肝臓と漢方【もしもしカメさんの健康通信】

夏バテと胃腸と肝臓と漢方

夏バテの季節です。身体の中で夏の過酷な熱と湿気によって最初に一番ダメージを受け易いのは「胃腸」と「肝臓」では無いでしょうか?
日射病対策などで、こまめな水分補給は大事です。しかし水分補給が過ぎると胃腸だけでなく肝臓も疲れてしまいます。結果的に夏バテに代表的な症状『食欲がなくなる、カラダがだるい、倦怠感、ヤル気が出ない無気力、下痢、便秘』などは、実は全て「胃腸や肝臓疲労」からくる症状です。水毒による「むくみや、めまい」などの症状が出る事もあります。この様な症状には五苓散、苓桂朮甘湯などの処方をお勧めします。

又クーラーなどで長時間身体を冷やし過ぎるのも良くありません。冷えにより、血行不良になり身体中に痛みやホルモンバランスを狂わせる場合もあるので注意しましょう。

水分補給は1回に30cc位が適当です。冷たい物の取り過ぎは胃腸がダメージを受け、胃腸の粘膜がしだいに炎症を起こしたりします。過剰な水分で胃酸が薄まり過ぎて消化力や殺菌力が落ちたりします。そして腸からの栄養が肝臓に届かないと肝臓疲労が起こり、解毒機能が低下します。更に「油物を分解消化する為の胆汁の分泌が減少、もたれや下痢の要因」にもなります。こんな時はガロール胃腸薬を服用されると良く効くと思います。

腸管免疫力の低下はやがて「夏風邪の原因」ともなります。何か変だな?だるい、寒気がする、喉が変だな?などの場合、素早く葛根湯を服用すると良く効きます。下痢などの胃腸炎で有れば、柴胡桂枝湯、藿香正気散が効きます。
「夏バテ」で弱った「胃腸や肝臓」では元気のエネルギーが作れず、やる気も起きません。夏バテの原因の『胃腸と肝臓』の元気を守る為には、冷たい物の取り過ぎに注意する事と、「ミネラルとアミノ酸(タンパク質)」の補給が最も重要になります。

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