古関裕而(こせきゆうじ) 【福島市出身の音楽家】Vol.1 朝ドラ「エール」スタート♪

Here is the English version

もっと知りたい「古関裕而」

2020年 春から始まるNHK朝の連続テレビ小説『エール』は、福島市出身の国民的作曲家・古関裕而(ゆうじ)氏と妻・金子(きんこ)夫人の生涯がモデルになっています。

古関氏の名前や作品を知らない方でも、夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」、怪獣モスラのテーマソング「モスラ」、1964年の東京オリンピックで演奏された「オリンピック・マーチ」など、古関氏が生み出した曲をきっとどこかで聴いているでしょう。

古関裕而記念館(モスラの歌楽譜)

古関氏が作った曲は、なんと約5000曲とも言われています。福島県内においても学校の校歌の多く(101校)は古関氏が作曲したものであり、全国では300校を超えるといわれています。郡山市内でお昼に流れるあのメロディ(郡山市民の歌)も古関氏が作曲した曲なのです。

それほど多くの楽曲を生み出した「古関裕而」とはどんな人物だったのでしょう。

読者モデルさんと一緒に、記念館やモニュメントを訪れてきました♪

古関裕而記念館

古関裕而記念館入口

音楽を愛した穏やかで内気な青年

福島市音楽堂に隣接する記念館。目に飛び込んできたのはとんがり屋根のある2階建てのシックな外観の建物。古関の作曲した「とんがり帽子」を連想させます。館内は大きな窓から光が差し込み、絶えず古関メロディと映像が流れています。1階には受付とサロンがあり、ミニコンサートなどが開催されて人々の集いの場となっています。

古関の描いた水彩画が飾られた階段をのぼると、貴重な資料を収めた展示室が。幼少期から晩年までを5つに分け、古関の愛用品や記念品が展示されています。順に見て回ると、福島市の大きな呉服店に生まれた彼が、どのようにして音楽に触れ、作曲家を志し、伴侶と出逢い、戦前・戦中・戦後という激動の時代を生きたのかをうかがい知る事ができます。

古関裕而写真

裕而(ゆうじ)」はペンネーム(本名は勇治)。古関が気に入っていた「裕」の文字をあてました。

古関裕而写真

お酒は飲まず甘党だった古関は和菓子が好き。子供の頃は阿武隈川にかかる橋を渡った菓子店で大福を買うのが楽しみでした。

古関裕而 部屋

▲記念室
(東京暮らしの時に)作曲の際に使用していた書斎を再現。ピアノや楽器を演奏せず頭の中で作曲し、同時に複数の作曲をこなすため、3つの座卓それぞれに五線紙をおいての作曲でした。
子供の頃、家の前の「電車通り」で路面を走る軽便を見ていたためかSLや蒸気機関車が好きで、書斎にも電車の模型が飾られています。

古関裕而記念館 視聴コーナー

▲視聴コーナー
収録されている代表的な古関メロディ約100曲を自由に聴く事ができます。

古関裕而記念館 ビデオコーナー

▲ビデオコーナー
古関の生い立ちや作品などを紹介する映像を見る事ができます。

古関裕而記念館 ハモンドオルガン

▲ハモンドオルガン(B-3)
NHKの生放送で古関が実際に使用していたもの。ジャズメンには垂涎の型なのだとか。本体と別になっているスピーカーを備え、楽器としても貴重なものでミニコンサートでも演奏されます。

古関裕而記念館 ミニコンサート

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