ヲ面ライダーV-ツイン ヒストリー

第1話 悪夢の中で・・・

主人公:本名 鮫島 龍介 通称 JAWS(ジョーズ)は運送業に営み
人一倍、力持ちで仕事一筋の平凡な生活を送っていた。
201X年3月某日、人生が一変する、悪夢の始まりであった。
私は、その日、事務所にてパソコンを打ち込んでいた。
「ガタガタァーー、キャーー、、」悲鳴と共に心臓を突き破る程の
地震であった。
幸い私たち従業員達も無事に避難できた・・・と・思った。
数時間後、それは黒い海の悪魔の如く、町をのみこんだのだ。
非想、悲観の中、為すすべもなく、ただ、ただ、立たずんだ。
青く霞んだ空から・・・3月だと言うのに、灰色の雪が風
と共に舞い降りた・・・原発のメルトダウン・・・
数日後、復興作業に追われながらも、俺たち運送が復興しなきゃ
物資を必要としてる人々は、どうなる、俺たちが、頑張って、
一刻も早く緊急物資(バナナ等)を届けようじゃないか。
「よし、鮫島、至急バナナ500箱、三陸方面行ってくれ」
「了解」
その日を境に来る日も来る日も救援物資の配送に没頭した。
夜間の海沿いの国道を走る、あたりには非常用の薄暗い街灯
のみである。
「いつ通っても薄気味悪いなぁー、」
至るところに津波の痕跡が残る、タオルを絞ったかの様な電車、
田畑に埋れた飛行機、松ノ木の上に付き刺さったままの乗用車、
そして・・・鼻を突く異臭・・・まるで戦国時代の地獄絵巻。
暗がりの道を進む・・・その先に・・・まさか・・・26トン
のトレーラーが道を塞いで立ち往生してるとも想像すらしない
ままに・・・
「うわーーーぁーー、、、」「キキィーー」
暗がりから目の前に鉄の壁、
「ガガァーーン、ドガガァァアーー、」
・・・・・・事故ったのか?・・・ううっ、、・・・
げふっ、、血だ・・・げふっ、、うう、、やっぱり血だぁ、、
体中から血が溢れ出る・・・なんだよ、、これ、、・・・
死ぬのか・・・・・
5才の愛娘と家族が走馬灯の如く頭を駆け抜ける・・・・
「死にたくない・・まだ・・死にたくない・・・」
心の中で叫んでいた・・・
眩しい程の閃光と共に激痛が・・・はしらず、心地よい眠りに誘われ
たのだった。
目が覚める・・・「ここは、何処だ」
黒ずくめのマントを纏うヤツに囲まれてる、
「死神?」なのか、俺は死んでるのか?
頭に激痛が走る、、「うわぁーー、やめてくれ、、俺の頭に入ってくるなぁーー」
「ワレ、アンコクノヤミ、ワレラ、イジュウスル、チキュウハ、ワレラノホシ」
「なんだ、こいつら、、人じゃない、」
「オマエ、モドス、チキュウ二、ゼンノタマシイ、ネダヤシ、アク二ソマリ、
ヤガテ、カトウナ、ジンルイハ、トモニ、アラソイ、ゼンメツ、スル」
「ナンバーV-2、ウデニ、コクイン、カイゾウ」
「俺の体に何をしたんだ、、この腕のアザみたいな刻印は、なんだぁ、、」
「アンコクノヤミ、ジョーカーサマニ、チュウセイ、チカウノダ、」
「忠誠だと、、誓うわけないだろう、早く、ここから出してくれ」
「オマエ、イマ、イジゲン二イル、チュウセイチカワナクバ、オマエノ、
タマシイハ、ホノオ二ツツマレ、ヤケクチルノダ」
「体が熱い、、うわぁーー、熱い、体が、、」
体が炎に包まれる。
「ハヤク、チュウセイチカエ、タマシイガ、ナクナル」
「うぅ、、う、、誓うよ、、なんでも聞くから、、やめてくれ、、」
「ジョーカー様、我、これよりV-2として地球生命殲滅いたします。」
湧き上がる闇のパワーを感じる、、この力は、なんだ。
・・・・ね・む・・い・・・・・・
「パパ。、、ねぇ、、パパ、、聞こえる?」
「うぅー、、うう、、」
「アナタ、、、、パパぁーーー、、」
「ここは・・・?」
「病院よ、、あなた、、ずっと3日間意識不明だったのよ。」
「先生方も奇跡がおきたって、」
「体中の粉砕骨折で瀕死だったのよ」
「先生方も不思議がってたの、本当に奇跡的に助かったのよ」
「そうか、俺は長い時間、夢を見てたよ、、(笑い」
病室の窓からの日差しが妙に眩しくて・・・
ふと我に返り・・・腕を見た・・・
アザ??
「まぁー、こんなアザなんか、奇跡の蘇りの俺には、すぐ消えるさ」

次回、ヲ面ライダーVーツイン 踊らされる自分の中の自分