不登校やひきこもりは「あなた」にとって必要な時間

ちょっとその前に、野生の熊は何故、冬になると「穴ごもり」をするのでしょう。厳しい冬は熊にとって不快な環境であり、「穴」は「安全と安心の場所であり、休養と英気を養う」快い場所だからです。実際に熊から聞いたわけではないが、おそらく穴に入った時、熊は「あぁ、せいせいした。ゆっくり休んで春になったら元気に活動しよう??」と決めて「穴ごもり」の生活をしているはずです。

ところで、不登校やひきこもりの生活を余儀なくされている「彼ら」も熊と同様、学校環境や社会環境、そこでの人間関係など「彼ら」にとっては甚だ不快な環境であるため、自宅という安全で安心できる場所に撤退、回避したと考えるべきであるにも関わらず、どうでしょう?全国の「彼ら」の中で、表現は悪いが「熊」のように、前向きに、自らの将来に夢を馳せ、自信をもって生活している人がどれほどおられるでしょう。ほとんどの人は日々、憂うつな気持ちで停滞した生活を余儀なくされていると思います。

快を求めて、不快を避けるのが「人間本能」!!

では、不登校やひきこもりで憂うつな生活を余儀なくされる原因は、大きくふたつあると私は考えています。ひとつは、「彼ら」自身が「熊」と同じようになれないこと。私たち人間には「快を求めて、不快を避ける」という「本能」があります。もし「快を求めず、不快を我慢する」ということになれば、ストレスを抱え、生きて行けなくなります。ところが、不登校やひきこもる「彼ら」のほとんどは「何て自分は、ダメなんだろう」とか「こんな自分は許せない」「生きている価値がない」など、自分を否定し、自責や嫌悪感を抱いているという現実があります。また、親、家族をはじめ、周囲の人も「困ったもんだ」「情けない」などと、もともと人間の健全な本能である「不快を避ける」行動に基づく「不登校やひきこもり」という生活現象に対し、双方、マイナスの評価をしているところに問題解決の長期化や深刻化を招いているおおきな原因があると考えています。

不登校、ひきこもりの時間の有効活用!!

起こるべくして起こった、成るべくして成った「不登校やひきこもり」の時間をどのように捉えて過ごすか。ポイントはそこにあります。生きていく中で二進も三進もいかない時がいっぱいあります。大事なことは、どのような状況であれ、ありのまま受け入れ、無理しない、頑張らない、ただただ「自分を大切にすること」です。

「熊の穴ごもり」を見習って、「不快を避ける」または「不快を避けた」自らの行動に「自信と勇気」を持つことです。そこに、今後、「不登校やひきこもり」の時間をどのように有効活用すれば良いのかという「答え」が見えてきます。

今、「あなた」が感じている「壁」は未来を開く「扉」でもあるのです。

芝生広場全景